皆さんは看護師国家試験で出題される計算問題は得意でしょうか?
今回は紹介するのが、新生児のアセスメントで使われる体重減少率の計算の仕方についてです。
複雑な計算もなく、公式さえ覚えれば簡単なので、この記事で覚えてもらえたらと思います。
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体重減少率とは?
過去の看護師国家試験でも出題される体重減少率についてですが、
体重減少率とは過去の体重と比べ、どのくらい体重が減ったのか?をパーセントで表したものです。
主に新生児や高齢者などが対象で健康状態のアセスメントで使います。
公式はこちら!
体重減少率=(出生時の体重-現体重)÷出生時の体重×100
※高齢者の場合は
体重減少率=(過去の体重-現体重)÷過去の体重×100
サスナス
では例題を加えて具体的に説明していきます。
体重減少率の計算方法
問題の下に解説を用意しているので、まずは自分で解いてみよう!
例題1
例)出生時3200g、日齢3日で3100gの時の体重減少率を求めよ
公式は体重減少率=(出生時の体重-現体重)÷出生時の体重×100なので、まずは公式に数字を当てはめよう。
そしたら分子にあるかっこの計算を先にして、分数を数字に変えて下さい。(計算は分子÷分母)
最後に100を掛けると3.1と答えが出ます。
サスナス
例題2
例)89歳心不全の男性。1か月前の体重が60㎏。今の体重が55㎏である場合の体重減少率を求めよ
この計算の場合は
60㎏から55㎏に減ったので(60-55)。
分母には大きい方の体重の60を入れる。
計算すると8.3と答えが出ます
体重はグラムでも、キログラムでも比較する体重の単位が一緒であれば計算できます。
過去の国家試験ではこんな問題が出た!
生理的体重減少を逸脱しているか判断する問題
Aさん(25歳、初産婦)は、正常な妊娠経過で妊娠39週5日に3,100gの児を分娩した。生後3日。Aさんの児は母乳のみで哺乳している。体重2,850g。体温37.3℃、心拍数156/分、呼吸数50/分で周期性呼吸がみられる。児の全身観察では乳房の軽度腫脹がみられる。児の昨日の哺乳回数は12回であった。排便は2回で移行便であり、排尿は4回であった。
児の観察結果で正常を逸脱している所見はどれか。
- 1. 排尿回数
- 2. 体重減少率
- 3. 乳房の腫脹
- 4. 周期性呼吸
つまりこの問題は出生時(3100g)から日齢3日で10%以上体重減少していないか?問われる問題です。
3100gの10%は310g
3100g-310g=2790g←この数字が3100gから10%減少した体重。
問題をみると、生後3日目で体重は2850gなので、10%以内の減少であることが分かります。
なので選択肢の2番は正解ではありませんね。
今回は体重減少の記事なので、問題の解説は省きます。
答え:①
体重減少率を求める問題
こちらは先ほどの例題で使った問題です。
例)出生時3200g、日齢3日で3100gの時の体重減少率を求めよ
今後も体重減少率を求めるような問題が出題されるかもしれないので、公式はしっかり覚えておきましょう!
計算問題が苦手な方へ
毎年、看護師国家試験では「計算問題」が出題されます。
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最後に
いかがでしょうか。簡単にまとめると
まとめ
- 体重減少率とは過去の体重と比べ、どのくらい体重が減ったのか?をパーセントで表したもの
- 生理的体重減少は出生時の10%未満
- 公式は 体重減少率=(出生時の体重-現体重)÷出生時の体重×100
酸素ボンベの計算式や輸液の滴下数を求める計算よりもよっぽど難易度は低いので体重減少率の計算はしっかりマスターしておきましょう!
他にも計算問題についての解説をしているので、良ければ他の記事もチェックしてみて下さい。