点滴の滴下数を求める計算って何故あんなに複雑なんだ??
看護師や看護学生の方なら一度は思った事がある疑問。
国家試験でも毎年計算問題が問われますが、点滴の滴下数を求める問題が来た時「マジか」ってなりますよね。
しかし、計算問題は解き方を覚えれば簡単に計算できますし、国家試験でもラッキー問題に該当します。
サスナス
この記事では、点滴の計算方法について詳しく解説しているので、ここで計算方法をマスターして友達にも教えてあげて下さい(^^)
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【簡単】点滴の滴下数の計算方法
小児用ルート(60滴/㎖)
点滴ルートには、小児用と成人用がありますが、まずは計算が簡単な小児用から解説していきます。
サスナス
- 60滴で1mlの投与
- 100ml投与したければ6000滴必要
- 1時間の投与量=輸液量(ml)÷時間(H)
- 1時間投与量=1分間の滴下数
サスナス
国家試験では「1分間の滴下数を求めよ」という問題が出題されます。
例)500㎖を6時間で落としたい場合の1分間の滴下数は?(小児用ルート)
500÷6=83.333…. 1時間で83.3333…ml 投与しなればいけない!
つまり一分間で83滴落とす。これだけです。
手落としの場合は、もう少し具体的に知りたいと思うので、一秒あたり何滴必要か調べます。1分は60秒だから60で割るだけ。
83÷60=1.3833…. つまり1秒当たり約1.4滴くらい落とせればOKということです。
他の参考書には、もう少しややこしく解説されていると思いますが、やってる計算は同じなので、この記事を暗記してもらえれば10秒で簡単に解けます。
※ちなみに看護ルーの解説ではこうやって解いてるよ!
⇒国家試験第106回 小児用ルート計算問題
小児は、体格が小さくより微量な薬液を投与したいので、成人のルートよりも一滴あたりの投与が少ないんです。
成人用ルート(20滴/㎖)
では次は看護師のほとんどが使う成人用ルートの計算方法についてです。
サスナス
- 20滴で1mlの投与
- 100ml投与したければ2000滴必要
- 1時間の投与量÷3=1分間の滴下数
簡単にまとめると成人用ルートの計算公式はこれ!
1分間の滴下数=滴下量÷時間÷3
小児用ルートの滴下数を3で割ってあげると成人用ルートの計算式が簡単にできるよ!
先ほどの小児用の例を使うと
例)500㎖を6時間で落としたい場合の1分間の滴下数は?(成人用ルートで)
500÷6=83.333… ←1時間あたりの投与量&小児用ルートの1分間で滴下する数
成人用ルートはここから÷3するだけでOK
⇒すると、83.333÷3で1分あたり約27.78滴と出ます。
ちなみに1秒あたり小児用では1.3833だったから、
1.3833÷3で1秒あたり0.4611滴と出ます。
不安な方はもう1問やりましょう。
第96回で国家試験に出題!
点滴静脈内注射500mL/2時間の指示があった。
20滴で約1mLの輸液セットを使用した場合、1分間の滴下数で適切なのはどれか。
1時間の投与量は500÷2で250ml
これを3で割れば250÷3で83.3333 となります。
超簡単じゃないですか??
ちなみに看護ルーでは複雑な計算方法で解説していますが、実は10秒で解けるラッキー問題である事に気づいたと思います
時間が30分の時の計算方法
6時間とか8時間のやり方はわかったけど、30分だったらどうするの?と思いますよね。
簡単です。
小児用の公式を使いますが、1分間の滴下数=輸液量÷時間(H)のこのHが1時間をさしています。
つまり1時間だと公式には1が入ります。
じゃあ30分だったら?
1時間の半分だから0.5を公式の中に入れるだけ!
※15分だったら1時間の4分の1なので0.25
0.5時間は30分なので、落ち着いて計算すると簡単に求めることができます。
滴下数の計算に電卓は必要?
看護師になると、手落としで点滴をする場面がたくさんあります。
なので電卓は買っておくべきだと思います。
- 点滴の滴下数
- 体重計算
- 褥瘡計算
どれだけ計算が得意でも業務が忙しければミスはあります。
滴下数を間違えれば患者に多大なる影響を与えかねないので電卓は持っておいて損はないと思います。
サスナス
最後に
点滴の滴下数を求める計算は、看護師が必ず知っておかないといけない知識です。
看護師になって知っていないと、恥ずかしいどころか馬鹿にされます。
なので今の内から計算方法をマスターしておくことをおすすめします。
計算問題が苦手な方へ
毎年、看護師国家試験では「計算問題」が出題されます。
計算問題は簡単な問題が多いですが、苦手意識を持って覚える事すら諦める看護学生はちらほらいます。
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出題される範囲は限られていますし、臨床でも必ず必要な知識なので勉強しておくべきです。
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